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特定保健指導

当社でのモデル実施の支援プログラム

一定の改善というのは、「腹囲2cm以上かつ体重2kg以上の減少、又は健診時の体重に0.024を乗じた体重以上、かつ同体重と同じ値の腹囲以上の減少」を指します。 これを達成できれば、通常より早く保健指導を終了することができます。弊社でも2018年度からモデル実施を受注しておりますので、モデル実施でどんな支援を行っているかご紹介します。

2018度にモデル実施用に新しいツール「 LOSE WEIGHT PROGRAM 」を作成いたしました。

これは当社の今のプログラムに、より効果的なアプローチ法を取り入れて開発したツールとなります。
主に取り入れたのは、行動経済学や行動心理学などです。人に行動を起こさせるにはどう働きかければよいかというアプローチ法のテクニックを取り入れています。

LOSE WEIGHT PROGRAMのコンセプトは、「わかる」「できる」「やってみた」につながるツールです。
簡単に理解ができて、それが実行できるもので、そして実行した後に、対象者自身で見直せる(カスタマイズできる)ということを大事に開発しました。

「わかる」ための工夫

80kcalをひとまとまりにして、削減しないといけないエネルギーが簡単に分かるようにしています。減量に必要な削減エネルギーの計算式は少し理解しにくいので、「3カ月で3kg減量するには、 80kcal 3つ分取り組む必要があります。」というように、簡単に説明できるように、80kcalをひとまとまりにしたツールにしています。対象者自身も「毎日この中から3つやればいいんだな」というふうに簡単に理解することができます。

「できる」ための工夫

このツールは80kcalをひとつの単位として構成されています。80kcalという小さい単位にすると、「これだけでいいの?」「これだけならできそう!」という印象を与えることができます。これは行動経済学の「フレーミング効果」というものを使っていて、枠組みを変えて相手の受ける印象を操作しています。1日で240kcal減らすと言われると難しそうに感じるが、毎日80kcalを3つ減らすだと取り組めそうな印象を受けることを狙っています。1つ1つが少しの量なので日常生活にも取り入れやすくなっています。

「やってみた」後見直せる工夫

このLOSE WEIGHT PROGRAMの構成が分かれば、対象者自身で取り組んだ後に、自分で取り組む内容をカスタマイズできます。たとえば、初回の面談ではこれを選んだけれども、やってみて難しいなと感じたら、自分でできそうな別の80kcalに変更することができます。また、対象者によっては、毎日同じものではなく、今日はコレ、明日はコレというふうに日によって取り組むものを変更することもでき、自分の生活に合わせてカスタマイズできます。

紹介したのは一部の工夫ですが、このように行動変容しやすい、また生活習慣改善を続けやすい工夫をちりばめています。
禁煙支援についてももちろん実施しており、行動変容ステージに合わせたツール(リーフレット)で、禁煙支援を行っています。

2018年度からモデル実施の支援を開始し、2019年9月中旬時点で、累計約7500人のモデル実施を行ってきました。その実施内容を分析し、2019度支援プログラムのリニューアルとして、初回面談でメジャーを配布することにしたり、支援ツールの改訂を行ったりしています。2019年度も多くのモデル実施の依頼を承っており、早期終了率向上に向けて、今後も改訂を行っていく予定です。