お役立ち情報 Useful

UP

健康経営

健康経営銘柄2025  評価基準と選定プロセスまとめ

調査票作成支援~データ分析~PDCAサイクルまで状況に合わせてコンサルタントが支援します。

青 黄色 インパクト ビジネス 目立つ マーケティング YouTubeサムネイル.png

健康経営銘柄とは?

健康経営銘柄とは、企業が従業員の健康を経営視点から戦略的に管理し、持続可能な成長を目指す取り組みを評価する指標です。経済産業省と東京証券取引所が毎年選定、公表しているものです。健康経営銘柄に選定されることは、企業にとって多くの利点があります。

まず、従業員の健康促進により生産性が向上し、医療費の削減にもつながるため、経済的なメリットがあります。また、社会的責任を果たす企業としての評価が高まり、顧客や投資家からの信頼を得ることができます。

さらに、健康経営銘柄に選ばれる企業は、業界内外でのブランド価値を高め、優秀な人材の確保やステークホルダーとの関係構築といった長期的な利益を享受しています。

※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

健康経営銘柄2025の選定について

2024年度の実績では「令和6年度健康経営度調査」の回答結果をもとに、健康経営優良法人(大規模法人部門)申請法人の上位500位以内(ホワイト500)の上場企業から、1業種1社を基本として選定が行われ、29業種から53社が選定されました。具体的な企業名は、経済産業省のWEBサイトから確認ができます。

健康経営銘柄2025の選定プロセス(ACTION!健康経営より)

以下のプロセスによって選定が行われました。

画像11.png

健康経営銘柄2025の選定基準

主な選定基準は以下の通りですが、2024年度と変わりはありません。

1 重大な法令違反等がない。

2 健康経営優良法人(大規模法人部門)申請法人の上位500位以内である。

3 ROE(自己資本利益率)の直近3年間平均が0%以上または直近3年連続で下降していない企業を対象とし、ROEが高い企業には一定の加点を行う。

4 前年度回答有無、社外への情報開示及び投資家との対話状況についても評価し、一定の加点を行う。

また、健康経営度の順位を決める要件については、こちらからご確認ください。

評価基準における重要ポイント

画像13.jpg

2024年度から25年度にかけて、健康経営度調査における調査ポイントにいくつかの見直しが行われました。そのポイントについて記載いたします。

ACTION!健康経営

■ポイント1 「経営が主体的に健康経営に取り組んでいるか。」

健康経営で解決したい経営上の課題が実際に議論されており、経営を巻き込みながら健康経営が進められているか。 
主に該当するのは、健康経営度調査票においてのQ17Q25Q74となります。

<設問>

Q17 健康経営の推進に関する全社方針を社内向けに明文化していますか。

Q25 前者における健康経営の推進に関して、経営レベルの会議でどのような内容を議題にしていますか。

Q74 Q17,SQ4で回答された経営上の課題の改善状況や健康関連の最終的な目標指標のデータについてどのように検証していますか。

<解説>

Q17は新設設問、Q25は配点ウエイトが高まりました。これらから「当社は最終的には何を目指して健康経営を推進してくのか?従業員にどうなってもらいたいのか?」など本質的な姿勢について強く問われています。
Q74
については、Q17の対になる設問です。新設された選択肢を見ても、経営課題を意識して、高いレベルでの検証が求められています。

 

■ポイント2「従業員一人ひとりを巻き込みながら、会社全体で健康経営が進められているか。」
主に該当するのは、健康経営度調査票においてのQ38となります。

<設問>
Q38
 定期健康診断や任意健診・検診の結果により、医療機関への受信が必要と判定された者に対して、医療機関への通院・治療を促すためにどのような取り組み行っていますか。

<解説>
ここについてはフラグの数ではなく「受診率」や「対象者比率」「参加者比率」が重要視されるかと思います。Q48コミュニケーション、Q53食生活改善、Q54運動習慣
についても、同様の回答スタイルとなりました。

 

ポイント3 「自社の健康課題を「データ」で捉え、適切なKPIを設定して、成果を意識した取り組みがなされているか。」
主に該当するのは、健康経営度調査票においてのQ18Q35Q43Q66Q67Q71Q73、と多岐にわたります。
この中で新設設問としてQ43が挙げられます。

<設問内容>
Q43
 従業員のヘルスリテラシー向上のための取組として、アプリやブラウザ上で従業員が自身のPHR(健診情報やライフログ等)を活用できるサービスを導入するなどの環境整備を行っていますか。

<解説>
PHR
の環境を提供することで、自分自身の健康をデータに基づいて日々管理していくという意識を高めてもらおうという意図です。この流れは、政府の施策でもありますので加速していくと思われます。特に、自社の健康課題をデータ分析していくためには。健診管理システムの導入は必須の時代に入ったというべきかもしれません。

弊社では、健康経営を進めるうえで必ず知っていただきたい内容をまとめた無料セミナーを毎月実施しています。ぜひご参加ください。

調査票作成支援~データ分析~PDCAサイクルまで状況に合わせてコンサルタントが支援します。

青 黄色 インパクト ビジネス 目立つ マーケティング YouTubeサムネイル.png

健康経営銘柄2025に選ばれた企業

画像14.jpg

健康経営銘柄2025年には、29業種53社が選定されました。内、初選定は16社です。経年選定されている企業の中には、今回で11回目(SCSK株式会社)となる企業もあります。

健康経営銘柄2025選定企業一覧(経済産業省)

今後の認定スケジュール

画像15.png

参考 健康経営2025スケジュール(ACTION!健康経営より)

健康経営銘柄やホワイト500、健康経営優良法人の選定基準のベースとなる健康経営度調査ですが、毎年8月の申請スタートと同時に、内容について公開されます。健康経営度調査できかれる内容は、年を重ねるごとにレベルが上がっているため、一朝一夕では健康経営度調査票の回答すらままならない可能性があります。また、昨年度と同じ程度の取組では次第に得点や順位が落ちてしまうことも十分考えられますので、早めの計画と準備が重要です。

当社では、既に健康経営優良法人の認定を受けているが、よりレベルアップした取組
を求めている企業や、これから健康経営優良法人を目指したい企業向けに、段階に合わせたご支援を提供しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。