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生活習慣

睡眠について

みなさん、眠れていますか?

ここ1ヶ月間、寝床に入っても、以下のようなケースはありませんでしたか?

  • 寝付きが悪い
  • 途中で目が覚める
  • 朝早く目覚める
  • 熟睡できない など

頻繁にあると答えた人の割合は、男性13.2%、女性13.6時々あると答えた人の割合は、男性37.7%、女性42.4とのことです。(厚生労働省平成23年国民健康・栄養調査成人約7000人対象)

厚生労働省の調査では。約半数の人が何らかの睡眠に関する問題があると感じています。実は睡眠についてお困りの方は、かなり多いと考えてよいでしょう 。

私たちは何のために眠るのか?

人間は夜になると眠くなり、朝になると目が覚めます。こうした睡眠のリズムは、生物界に多くみられる活動と休息のリズム現象が基
盤となっています。ただし睡眠は、単に脳や身体の活動が停止した状態ではなく、大脳をうまく休ませるための積極的な機能であり、
発達した大脳を持つ高等生物ほど睡眠の役割は大きいといわれています。身体を休めるだけではなく、質の良い睡眠によってしっか
りと「脳」を休めることが睡眠の役割でもあるのです。

自分に必要な睡眠時間とは

睡眠科学では、平均睡眠時間が6 時間未満の人をショートスリーパー(短時間睡眠者)、 9時間以上をロングスリーパー(長時間睡眠者)と言い、前者は全人口の5%、後者は10%ほど存在します。ショートスリーパーの特徴はレム睡眠の短さで、ノンレム睡眠はロングスリーパーと、ほとんど変わりません。一方、ロングスリーパーは寝つきが悪く、浅い睡眠を繰り返す傾向があります。(睡眠と脳の科学(古賀,2014)参照

一日に必要な睡眠は個人差があり、時間の長短ではなく質が重要です。
睡眠時間が短くても、深い睡眠が得られており、日中の眠気がなく、体調もよければ、良い睡眠が取れていると言えるでしょう。

ただし、熟眠感が少なく睡眠不足を自覚しているのであれば、睡眠不足によるダメージは蓄積されていくので、健康な睡眠のための工夫に取り組む必要があります

健康な睡眠のための10か条

同じ時刻に毎朝起床する

身体は、太陽光をあびることで体内時計を調整しています

就寝前にはカフェイン・ニコチンを避ける

カフェインは、摂取後30~40分たってから効果が現れ、作用は2時間半~4時間半と長時間持続します

睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと

アルコールは寝つきが良くなってもその後の睡眠を浅くしてしまいます

就寝前の刺激は避ける

ゲーム、DVD、メール、ネットなどは時間を忘れて熱中しがちのため、要注意です

規則的な運動習慣を持つ

軽い運動でも運動で深部体温をあげておくと、体温が下がる際のスピードや温度差が大きくなり、寝つきが良くなります

入浴はぬるめのお湯にゆったりと入る

ぬるめのお湯で、深部体温を上昇させることで、寝つきがよくなり深い睡眠が得られます

自分なりのリラックス法を持つ

何か一つ、自分がリラックスできる方法を見つけておくと眠りやすくなります

眠くなってから床につく

寝付きが悪い時は、床を出てリラックス方法を実践し、眠くなったら床へ

就寝環境を整える

個人差が大きいので、照明、騒音、温度湿度など自分が快適な環境を整えます

医師に相談する

上記のポイントを実行しても眠れず、日中の眠気が強い時は、治療が必要な場合もあります

参考:働く人の睡眠と健康( 田ヶ谷・田中、2012)

最後に・・・
健康のために、睡眠はとても重要です。健やかな睡眠は、活力ある日常生活につながります。色々と工夫してもどうしても睡眠の問題が解決できない時には、専門家にご相談いただく事をお勧めします 。