VOICE 人を知る

Voice 04

産業保健サービス部

小林 克史さん

より多くの働く人の<こころと身体>を
企業の人事さまと一緒に考え、サポートしています

業務内容

ご契約企業様に定期的に訪問させていただき、従業員の方へ健康に寄与するための面談や支援を行います。同時に、人事労務のご担当者様と相談・連携しながら、“不調者を生じさせない・重症化させない”組織作りに向けたコンサルティングなども行っています。そのほか、セルフケア・ラインケアなどメンタルヘルスの研修企画・運営を行う機会も多いです。ストレスチェック後の対応ニーズとして、高ストレスと判定された部署へのヒアリング面談や、会社内で事件・事故が起こった際の惨事後面談など、企業様の中で生じた出来事や課題意識に応じて、日々ご支援させていただいています。

入社理由

産業保健領域で働く心理職ならではの経験を積んでいきたい、という視点で考えていたとき、
3つの点で魅力を感じました。
・個人面談の中で支援を行っていくこと
・研修講師として予防的な観点から発信できる力を養う機会が豊富であること
・人事労務担当者と定期的にお会いしながら、組織作りにより深くかかわっていけるサービススキームを有していること
このような特徴に強い関心を持ち、入社を希望いたしました。

仕事のやりがい

この仕事で出会うお客さまから『今まさに懸命に仕事に取り組まれている』様子がひしひしと伝わってくるので、常に刺激を受けています。
働くということは未来を切り開いていくためのプロセスと考えておりますが、調子を崩すほどに問題を抱え込んでしまうこともあります。
そういった方が周囲のサポートを得ながら、再び自らの力で立ち上がっていかれる、その姿を傍で見守れることは何ものにも代え難い体験だと思っています。
そういった個人の声を礎に「よりよい組織とはなにか」を人事労務担当者と骨太に話し合い、会社の施策作りの一助となれる機会がもてることは、まさに醍醐味と感じています。

これまでのキャリア

大学院を卒業後、児童相談所に設置されている一時保護所で心理職としてキャリアをスタートしました。同時期に東京都の自殺相談ダイヤルの相談員、療育手帳の判定員としても働いていました。当時は、日勤では子供達と生活を共にし、夜勤では電話相談で幅広い年代の方の声を聞くといった日々を過ごしていました。その中で、「子供達を養い、育む存在である親世代の方が何に悩んでいるのか」、「どのようなことにサポートを求めているか」その感覚を理解することが、全人的な支援ができる専門職となるための一歩なのではないか?と思い至り、勤労者の支援を行っているEAPの業界へ転職しました。

今後のキャリア

子供から大人まで、いかなるトラブルを抱える方にも確かな支援が行える専門職を目指しています。
特にこの数年来は、緩和ケア・ターミナルケアの領域にも関心を寄せています。

また、国の施策としても昨今、『治療と仕事の両立支援』が掲げられ、そこにも強い関心をもっております。
がんを始めとした様々なフィジカル疾患による困難さを抱える方たちが、これまで培ってきた力をもって働き続けられる支援を行えるよう、両立支援コーディネーターの養成研修を受け、確かな支援が行えるよう知識を蓄える時間を大事にしています。
メンタル(心)とフィジカル(身体)は不可分です。「フィジカルの問題を抱えたときに心と身体はどのような変化を辿るのか」、「どのような支援が適切なのか」と、アセスメントできる力を今後も養い、支えの一助を担っていける専門職となれるよう研鑽に努めていきたいです。

1日の流れ

【出張時】

9:00
新幹線に乗って、担当企業先へ出発。
11:00
担当企業の事業所へ到着。先方担当者とともに、当日の面談スケジュールを確認。研修実施日の場合は、当日の段取りや、会社として発信したいメッセージについて今一度共有。
11:00~17:00
●個別面談 5件実施。面談の合間にお昼休憩。研修を実施する時は、90分~120分の研修を2回に分けて実施。
17:00
訪問終了後、タクシーで移動。
18:00
新幹線に乗り、直帰。

プライベート

関連法規など常に自分の知識をアップデートし、企業を取り巻く方たちとの共通言語をもてるよう、両立支援関係のセミナーに参加したり、衛生管理者やキャリアコンサルタントなど、産業領域ならではの関連資格を取得すべく、少しずつ勉強を始めたりしています。
出張が重なることも多いので、リフレッシュのために、ご当地のおいしいラーメン屋さんを探してみたり、時間があれば近場のスパに行き、岩盤浴でのんびり汗をかいたり、お湯につかってふやけたりする時間も大切にしています(笑)