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「結果を出せない健康経営」からの脱却 ~押さえておくべき3つのポイント~
目次
はじめに

「健康経営優良法人の認定は取れているが、社内の盛り上がりはいまいち…」
「ウォーキングイベントやアプリ導入など、流行りの施策は一通りやった。次はどうすれば?」
「経営層から『で、投資対効果(ROI)はどうなんだ?』と聞かれて言葉に詰まる」
毎年、健康経営に取り組む企業は増加しています。しかし、ライバルが増えたことで「認定取得」の難易度は年々上がってきており、単に制度を整えるだけでは評価されなくなっています。
さらに、「人的資本経営」の開示義務化に伴い、健康経営は単なる福利厚生ではなく、「企業価値を向上させる投資」としての説明責任が求められるようになりました。
多くの企業が直面しているのは、「施策の数」は足りているのに、「成果(アウトカム)」が見えないという停滞期です。
本記事では、当社が多くの支援実績から導き出した、経営戦略として機能する健康経営へ進化させるための「3つのポイント」を解説します。
本記事の要点をまとめた資料は、以下からダウンロードが可能です。せひこちらもご利用ください。
ポイント1 「健康な人だけが参加するイベント」からの脱却~「全社平均」の罠と「バイアス」の排除~

「健康な人だけが参加するイベント」からの脱却~「全社平均」の罠と「バイアス」の排除~
健康経営の失敗で最も多いのが、「健康意識の高い層(ハイポテンシャル層)」しか施策に参加していないというパラドックスです。
・全社員向け施策の落とし穴
例えば、全社平均の運動不足を解消するために「ウォーキングイベント」を開催したとします。 蓋を開けてみれば、参加したのは元々ジムに通っているような健康意識の高い社員ばかり。本当にアプローチすべき「運動習慣ゼロ・肥満予備軍」の社員は、無関心を決め込む・・。これでは、イベントの参加率は上がっても、会社全体の健康リスク(医療費や生産性低下)は改善しません。
・全社平均だけでなく「リスク保有層」にも目を配っているか
結果を出している企業は、「全社平均」以外にも目を向けています。 もっと解像度を上げ、ピンポイントで課題を特定しています。
・クロス分析を活用する
「全社の喫煙率」ではなく、「〇〇工場の30代・交替勤務者の喫煙率」など、より具体像に迫る分析をしてみましょう。
・相関分析を活用する
「残業時間と睡眠の質」や「上司との面談頻度とメンタルヘルス」など、働き方のデータと健康データを掛け合わせることで、人事施策とリンクした課題が見えてきます。
「誰に」「何を」提供すべきかをデータで特定し、本当にリスクを抱えている層(ポピュレーションアプローチでは動かない層)には、個別面談や特定保健指導などの「ハイリスクアプローチ」を組み合わせることが重要です。
ポイント2 「活動指標」ではなく「成果指標」で語る~「やりっぱなし」を防ぐ戦略的PDCA~

経営層が知りたいのは、「イベントを何回やったか(活動指標)」ではなく、「それによって何が解決したか(成果指標)」です。しかし、多くの企業でPDCAの「P(計画)」が甘いために、成果が測定不能になっています。
・「プロセス指標」と「アウトカム指標」を使い分ける
プロセス指標の例
朝食欠食者への指導実施率 100%、セミナー参加率 80% → 施策が実行されたかを測る。
アウトカム指標の例
2年後までに、対象者の収縮期血圧を平均5mmHg低下させる
例)プレゼンティーイズム(健康不調による生産性低下)による損失額を〇%削減する → 経営課題が解決されたかを測る。
特に、上位認定(ホワイト500など)を目指す場合、最終的なアウトカム(結果)へのこだわりが審査でも重視されます。「意識が変わった」「楽しかった」という定性的な評価に加え、「数値がどう動いたか」を追う仕組みを作らなければ、健康経営はいつまでも「コスト」扱いされてしまいます。
ポイント3 健康経営は「採用」と「定着」の武器になる~全社を巻き込むための「共通言語」化~

人事担当者が一人で旗を振っても、現場の協力は得られません。 「忙しいのに健康診断なんか行かせられない」「健康なんて個人の責任だろう」といった現場の反発を招かないためには、健康経営を全社の「共通言語」にする必要があります。
他部署を巻き込む「キラーフレーズ」
他部署を巻き込む場合は、相手の部署の立場に立ってメリット(Win)を提示するとよいでしょう。
・対 経営層
「健康経営銘柄への選定は、ESG投資を呼び込む強力な材料になります」
・対 採用担当・現場マネジャー層
「Z世代の就活生は、給与以上に『ブラックでないか』を重視しています。健康経営の認定は、優秀な若手を採用し、離職を防ぐための最強のブランディングです」
・対 労働組合
「賃上げだけでなく、長く健康で働ける『労働寿命の延伸』も非常に重要です」
このように、健康経営を単なる「健康作り」から、「組織力強化・採用戦略」へと目線を変えることで、結果を出す健康経営に近づきます。
「自社だけで推進する」には限界がある場合

これらをすべて社内のリソースだけで完結させるのは至難の業です。
専門性の壁: データ分析には統計的な知見が必要。
リソースの壁: 通常の人事労務業務に加え、PDCAを回す工数がない。
客観性の壁: 社内の人間が言うより、外部専門家の意見の方が経営層や現場に響くことがある。
そこで選択肢に入れていただきたいのが、専門コンサルタントの活用です。
SOMPOヘルスサポートが選ばれる理由
私たちSOMPOヘルスサポートは、単なる「ツール提供会社」ではありません。貴社の課題解決に伴走するパートナーです。
【分析力】隠れた課題をあぶり出す
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【専門性】約2,000名の専門職ネットワーク
産業医、保健師、管理栄養士、心理士など、多彩なプロフェッショナルが在籍。施策の立案だけでなく、従業員への直接的な指導やメンタルケアまでワンストップで対応します。
【戦略性】経営に資する健康経営へ
「ホワイト500」認定支援はもちろん、人的資本経営の文脈に沿った戦略マップの策定支援など、経営視点でのアドバイスを行います。
「何から手をつければいいかわからない」 「今の施策が正しいのか診断してほしい」
そんな段階でも構いません。まずは現状の悩みをお聞かせください。 貴社の健康経営を「コスト」から「投資」へ変えるためのロードマップを、お手伝いいたします。


