実績紹介 Actual introduction

ゼブラ株式会社

2016年より当社サービスをご利用

ボールペン・シャープペン・マーカーなど各種筆記具の開発・製造・販売。 1897年に創業し、国産初の鋼ペン先の製造・販売から始まり、ボールペンの生産に進出。以来、多様化するニーズに応えサインペン、シャープペン、複合筆記具のシャーボなど、100年以上にわたり同一業種に専念。 最近では芯が折れないシャープペン「デルガード」、超速乾性インク「サラサドライ」等が注目を浴びている。

課題とニーズ
  • 復職支援における判断の難しさ
導入された当社サービス
  • メンタル不調者/休復職者対応「LLax standard」
  • ストレスチェック「LLax seed」
  • プレゼンティーイズムサーベイ「LLax WLQ-J」
  • カウンセリング窓口「LLax counseling」
  • LLax Global
ポイント
  • 部下の不調を、管理職自身の目で早期発見するという意識が高まった
  • 人事担当者としての心理的な負荷が減った
  • 人事と現場とのコミュニケーションが深まった

Q.弊社のメンタルヘルスサービスに興味を持たれた最初のきっかけを教えてください。

当社は伝統的に「社員を大切に」という風土があります。そのため、メンタルヘルス不調の社員が発生しても、人事担当者が手厚く対応をしていました。

ただ、復職支援には難しさを感じていました。社員を大切にする会社なので、簡単に退職させるという選択肢はないものの、一方で、復職させるべきかを迷うケースもあり、専門的な判断やアドバイスが必要でした。将来的にも、外部専門機関のノウハウは取り入れたほうがいいだろうと考えていました。

SRCの不調者対応・復職支援サービスは、「当社の産業保健スタッフ」という立ち位置で、OMC(※1)がゼブラのことを良く知った上で対応・提案してくれることが大きな魅力でした。OMCは不調者対応だけでなく、研修等で当社の社員に直に接していますので、当社の雰囲気や社員の気質もよくわかってくれており、安心して任せることができます。

(※1)OMC(Occupational Mental-health Coordinator)
 臨床心理士・精神保健福祉士・看護師・保健師等の資格を有する「産業保健メンタルヘルスコーディネーター」の事を指します。

Q.これまでOMCを活用して、どのような活動を実施されてきましたか?

ラインケア研修を各事業所で、全管理職を対象に実施しました。受講者の反応はとても良かったです。

アンケートの満足度も96%以上でした。このような研修は初めてでしたので、OMCにはメンタルヘルスに関わる法的な責任が管理職にあることをしっかり伝えていただきました。管理職としての意識はかなり高まったと思います。また、これまでは、部下のメンタルヘルス不調が表面化してから対応することが大半でしたが、普段の様子とのギャップを捉えることで、不調の予兆を管理職の目で早期発見できるという「気づき」の大切さも伝わったようです。当社の社員は「机上の空論」は受け付けないような雰囲気もあるのですが、上手く参加者を巻き込んで、双方向の活発な研修を行っていただきました。

実施後は、メンタルヘルス対策を「自分ごと」として捉えるようになりましたね。また、現在は、管理職に対する研修のみでなく、サブリーダークラスに対する研修もおこなっていただいています。事前に、サブリーダークラスの現状についてヒアリングしていただいた上で、研修の方向性についてしっかり打ち合わせを行ってくださるので、当社に合った研修が展開できています。また、不調者対応も随時実施していただいています。最初は気になる社員にこちらから声をかけてOMCに繋いでいましたが、最近では相談したいという本人からの申出も増えてきました。OMCの存在が社内に浸透してきたからだと思います。

Q.特にどのような点で、メンタルヘルスサービスの効果を実感されていますか?

人事担当者として、心理的な負荷が減りました。これまで、迷いながら不調者対応をしてきた部分もありますし、シビアな対応をせざるを得ないときは、非常に辛いこともありました。

そのような中、OMCがいてくださるので、専門家にいつでも相談できるという安心感があります。われわれ人事担当者も心身が健康になりました!

また、不調者本人も、社内の人間には話しにくいことをOMCには話してくれています。OMCの的確なアドバイスが、本人の安心感や信頼に繋がっているようです。

ストレスチェックも実施しましたが、集団分析は定量的に職場の状況が見えますので、その結果を裏付けとして現場に提言しやすくなりました。集団分析が、現場との良いコミュニケーションツールになると考えています。

Q.今後は、どのような活動を期待されていますでしょうか?

当社には、「サバンナの原野で群生し、つねに一致協力して生活を守り抜く縞馬(ZEBRA)のように」社員の堅い団結と「和」を重んじる精神が根付いています。

ただ一方で、これまでと同じコミュニケーションの取り方では、若い世代にはその精神が上手く伝わらないということも起きています。120年続いてきた会社として、根っこの大切なものは変えずに守りながら、多様性を受け入れるべく、上の社員の方から進化していくことが必要だと感じています。メンタルヘルスケア活動はその一環ですので、生産性が高まるような職場活性化への支援を期待しています。

また、活動のさらなる周知・浸透をねらい、当社の社内報なども活用し、メンタルヘルス活動を発信していきたいとも思っています。担当コンサルタントの方には、編集スタッフの一員として、発信のフォローをしていただく予定です。

さらに、3次予防の分野では、OMCとともにケース対応事例を蓄積しながら、復職における「ゼブラ基準」を一緒に作っていければと思っています。産業医との連携も強化したいですね。

Q.最後に、これからサービス導入を検討している企業へのメッセージをお願いします。

当社は、お客様と「3代続くおつきあい」…腰を据えた永いおつきあいをする伝統があります。

同じように、業務委託先とも、末永いおつきあいをしたいと考えています。そのために、サービス導入時に、永くおつきあいできる相手かどうかをじっくり見極めますし、お互いにwin-winの関係を築けるよう、こちらからの要望も詳細にしっかり伝えます。SRCに「お任せ」ではなく、自社に合うサービスの形を一緒にとことん考え、一緒に作っていくというスタンスでお付き合いをしていくことで、よりSRCのサービスへの満足度が高まるのではないでしょうか。