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重症化予防

脳卒中について

脳卒中の発生率は1960年代から2000年代にわたり年々減少傾向にあり、脳卒中後の5年生存率は約3倍に大きく改善している一方で、生存後の後遺症の問題が大きくなっています。

脳卒中の発生には、高血圧、不活動、腹部肥満、高コレステロール血症が大きく影響すると言われており、これらの後天的な要因の改善により、脳卒中は90%以上防ぐことが可能です。
出血性脳卒中の一つである脳内出血は慢性的な高血圧によって引き起こされることが多く、日本は高血圧の有病率が先進国の中でもTopクラスです。
その上、日本は高血圧の「治療率」だけでなく、それ以上に「治療達成率」が低く、先進国中でもワーストクラスとなっています。
日本の中年以上の男性の半数以上が高血圧患者であり、加えて管理率が2割程度と低いため、実に日本の中年以上の男性の4割以上が管理不良の高血圧を有しています。

脳卒中は後遺症問題・再発問題・予後問題等が生じるため、とにかく一次予防が大切!です。
一次予防の為には、危険因子に対する対応が肝となります。

  • 高血圧 ⇒生活習慣病対策
  • 不活動・喫煙・食習慣・睡眠含め生活リズム ⇒生活習慣改善

特に高血圧傾向がある場合、血圧管理が「極めて重要!」です。
血圧管理のためには以下を意識しましょう。

  • 適切な医療;適切な治療と本人の服薬コンプライアンス。
    →受診先としては、腎臓内科・代謝内科(糖尿病内科)・循環器内科を選びましょう。
  • 家庭での正しい血圧測定
  • 良好な血圧管理:降圧剤の内服遵守

少し血圧が高く出ただけ・・・、健診の時だけ高かっただけ・・・など、
「たまたま」「偶然」「大したことない」と思わず、しっかりと自身の血圧値に向き合っていきましょう。